>>>与えてはいけない食材
>>>与えてはいけない食材
私たちが普段食べている食材のなかには、犬達にとっては健康を害するものも多くあります。直ちに影響するわけではないものの、控えた方がよい塩分や脂肪分などを多く含む食材から、少量でも中毒症状やショック状態を引き起こしてしまうものまで意外に多くあります。「危険な食材」と「要注意食材」の2つのカテゴリーに分類してリストアップしてみました。〇は、危険ランク高。死亡の恐れもあり特に注意が必要です。〇は、危険ランク中。摂取量や状況により中毒症状を引き起こす可能性があります。〇は、危険ランク低。消化の悪い食材などで調理法を工夫して適量ならば問題ありません。
〇_ねぎ類 赤血球破壊成分を含むため、嘔吐、下痢、血尿、発熱なども。加熱しても分解されず少量でも危険です。玉葱、ニンニク、長ネギ、ニラ、ラッキョウなどです。※特に危険!!!! | |
〇_カカオ類 チョコレートやココアに含まれる成分が神経を刺激し、嘔吐、下痢、発熱、ショック症状などを引き起こす可能性があります。 |
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〇_キシリトール キシリトール入りのガムは、少量でも、血糖値低下、嘔吐、肝不全などを引き起こす可能性があります。 |
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〇_ブドウ・レーズン 中毒症状を引き起こし、嘔吐や腎不全を引き起こす可能性があります。特にブドウの皮は危険です。 |
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〇_アボカド 問題ないという意見もありアボカド成分を含むフードもありますが、殺菌作用のある毒素が含まれ、嘔吐、下痢、腎不全を引き起こす可能性があります。 |
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〇_アルコール 少量でも嘔吐や下痢を引き起こす可能性があります。大量摂取は急性アルコール中毒を起こし、致命的なケースも。 |
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〇_マカダミアンナッツ ナッツ類の中でもマカダミアンナッツは強い中毒性があり、嘔吐、下痢、ふるえ、発熱などを引き起こす可能性があります。 |
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〇_コンソメ タマネギの成分を含むため。出汁などにも使用しないでください。嘔吐、下痢、発熱などを引き起こす可能性があります。 |
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〇_香辛料 刺激物は危険です。唐辛子、タバスコ、コショウ、わさびなどは胃を刺激し、感覚を麻痺させる可能性があります。 |
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〇_トマトやなすのヘタ ヘタ部分に含まれるソラニンという成分が中毒症状を引き起こす可能性があります。ジャガイモの芽も。 |
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〇_コーヒー・緑茶他 カフェインが、嘔吐、下痢、テンカンなどの発作を引き起こす可能性があります。炭酸も刺激物で危険です。 |
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〇_人間用の医薬品やサプリメント 人間のサプリメントは人間用に調整されています。必要な成分や量が異なりますので、基本与えないでください。医師に相談の上、処方を得たものを与えて上げてください。 |
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〇_調味料 塩分を多く含む物が多く危険です。犬のゴハンは基本的に味付けをする必要はありません。砂糖なども肥満の原因になります。 |
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〇_熱を加えた骨類 加熱した骨はさけやすく、消化管や胃腸を傷付ける可能性があります。魚の骨も刺さりやすく注意が必要です。 |
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〇_キノコ(野生) 野生のキノコなどは毒性の有無を見分けるのが困難で、肝臓、腎臓障害を引き起こす可能性があります。市販のしいたけ、しめじ、えのき、まいたけなど、きのこ類は問題ありません。 |
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〇_スルメ 水分を含むと胃の中で膨張するため危険です。吐き出すこともできず食道に詰まってしまう可能性があります。 |
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〇_アロエ 嘔吐や腎不全を引き起こす可能性があります。 |
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〇_銀杏 痙攣、嘔吐、呼吸困難や腎不全を引き起こす可能性があります。 |
〇_イカやタコ(軟体)、エビ、カニ(甲殻類) 栄養素の一つであるビタミンB1を破壊するチアミナーゼという成分が含まれ、大量に摂取するとビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。火を通すと成分は破壊され安全になりますので、加熱したものを少量、ペースト状や細かく刻んで与えれば問題ありません。イカやタコは特に消化が悪いので注意が必要です。 |
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〇_アサリ、ハマグリ、シジミなど(貝類) 犬は貝類を消化する酵素をもっていないため、消化不良を引き起こす可能性があります。又、貝は摂取したエサのプランクトンにより毒性をもつことがあります。市販のアサリやシジミなどは問題ありませんが、栄養素の一つであるビタミンB1を破壊するチアミナーゼという成分が含まれているため、加熱したものを少量、ペースト状や細かく刻んで与えれば問題ありません。※生の貝やアワビは特に危険です。※火を通すとチアミナーゼは破壊されます。 |
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〇_加工食品 多くの塩分が含まれ、塩分過多になり心臓や肝臓などに負担を掛ける可能性があります。 |
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〇_牛乳 乳糖を分解する酸素が少なく下痢を起こす可能性があります。哺乳期に与える場合は、専用のミルクを与えてください。※個体差により問題ないケースもあります。 |
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〇_みかんやレモン等のかんきつ類 大量摂取は危険です。風味付けなど少量であれば問題ありません。 |
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〇_ほうれん草 シュウ酸が豊富に含まれるため、シュウ酸カルシウム尿石症の原因になる可能性があります。アク抜き後、少量であれば問題ありません。 |
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〇_ナッツ類・生の豆 生のままでは消化が悪く、嘔吐や下痢の原因になる可能性があります。加工品は栄養価が高いですが、喉に詰まらせることもあり少量を細かく砕いて与えます。※マカデミアナッツは危険。 |
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〇_生卵 生の卵白は皮膚炎の原因になる可能性があります。嘔吐や下痢の原因になりますので加熱してから与えます。半熟も問題ありません。 |
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〇_煮干し 栄養価の高い食材ですが、マグネシウムを多く含むため、日々の過剰摂取は避けるようにしてください。 |
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〇_生肉 細菌が付着している可能があり、表面を焼くだけでも細菌感染のリスクを軽減できます。新鮮な場合に限り問題ありません。 |
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〇_生魚 加熱調理すれば問題ありませんが、生はビタミンB1分解酵素が麻痺症状を引き起こす可能性があります。 |
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〇_レバー 低脂肪ですが、タンパク質、ビタミン類、ミネラル類を含み栄養価が高いため、過剰摂取は肝臓などに負担がかかります。 |
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〇_はちみつ 極稀にポツリヌス菌が含まれている場合があり、嘔吐や下痢、食中毒を引き起こす可能性があります。抵抗力の弱い子犬や老犬には与えないようにします。 |
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〇_ミネラルウォーター カルシウムやマグネシウムが多く含まれ、飲み続けると過剰摂取となり、尿結石や尿結症を引き起こす可能性があります。水道水やミネラルの少ない軟水であれば問題ありません。 |